秋のヘッドホン祭2011初披露 ”フラット4(Flat-Four)”  ディメンション

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  • 月別アーカイブ: 11月 2011

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秋のヘッドホン祭2011初披露 ”フラット4(Flat-Four)”  ディメンション

スピーカーシステムの理想は点音源で呼吸球です。

例えば振動板が大きくなると、中心部の音と外周部の音が打ち消しあったり、或いはスピーカーBOXが大きくなるとそのディメンションによって定在波がBOX内外で発生します。

逆に振動板が小さくなると、音圧が下がり、また耐入力も下がり大きな音が出ません。更に振動系の最低共振周波数が上がり低音域も出なくなります。

ヘッドホン、イヤホンの場合はどうでしょうか?

密閉型ヘッドホン、イヤホンの場合、ユニット(エレメント)前面を密閉する事で低音域は簡単に延ばす事が出来ます。

音圧感度もカナル型の様な小型の物でも振動系が鼓膜に近づく事や、ドライブする体積が小さくて済む事から、オーバーバンド型のヘッドホンと遜色無い、或いは高い音圧を得られる場合も多い様です。

10kHzの音では半波長が約1.7cmになります。カナル型イヤホンのディメンションの殆どはこの寸法内に収まります。この事にカナル型イヤホンに可能性の大きさを感じています。

弊社トルネード・イコライザー技術、ツイン・イコライズド・エレメント技術を使えば、カナル型の欠点=外耳道を塞ぐ事によって発生する6kHz前後の強烈な共振がを押さえられます。

また、フラット4ではエレメント(ユニット)の水平対向配置により振動の基点を明確にする事に成功しました。

フラット4では音量を上げても耳が辛くなる様な高音は発生しません。(勿論録音状態にもよりますが)

秋のヘッドホン祭2011で皆様より商品化のご要望を強く頂きましたので現在前向きに検討中です。

ご興味ある方は音茶楽 Sound Cutomizeショールームで試作機を試聴できます。

音茶楽 Sound Cutomize  コルティ経堂西側出口1分

営業時間 火曜-木曜13:00-18:30 金曜、土曜13:00-20:30

定休日 祝祭日、日曜日、月曜日

 

秋のヘッドホン祭2011初披露 ”フラット4(Flat-Four)”の秘密その3

フラット4(Flat-Four)ではコードのタッチノイズの軽減効果と同じ原理で、ヘッドホン着脱時の振動板に加わる力を軽減します。過大な振幅を制限し、ヘッドホンの信頼性向上にも効果を発揮します。

ご興味ある方は音茶楽 Sound Cutomizeショールームで試作機を試聴できます。

音茶楽 Sound Cutomize  コルティ経堂西側出口1分

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秋のヘッドホン祭2011初披露 ”フラット4(Flat-Four)”の秘密その2

 フラット4(Flat-Four)では片側あたり2個のエレメントを使用します。

同じ入力で片側あたりの音圧が3dB向上します。また最大入力が3dB向上します。

従って最大音圧は6dBの改善となります。

エレメントを2個使う事によりエレメント1ヶあたりの負担が軽減し、ひずみ率が大幅に低下します。勿論、小型エレメント2ヶ使いにより小型エレメントの得意な高音域と、2個使いによる低音域の音圧の確保も同時に実現します。

小型エレメントの方が高音域に有利な訳は、2点有ります。

1.振動板が分割振動モードになる周波数が高くなる。

2.振動板の表面から放音口までの距離差により10kHz以上がキャンセルされるが、大口径程影響が大きい!

ご興味ある方は音茶楽 Sound Cutomizeショールームで試作機を試聴できます。

音茶楽 Sound Cutomize  コルティ経堂西側出口1分

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明日11日金曜日は都合により18:00で閉店いたします。

秋のヘッドホン祭2011初披露 ”フラット4(Flat-Four)”の秘密その1

トルネード・イコライザーではバイパス入り口P点では同位相だった音波がQ点では位相が遅れる事になります。フラット4のツイン・イコライズドエレメント方式ではエレメント2からの音波が同様に位相が遅れます。
目的の6kHzで位相が180度遅れる為には
λ=V/f λ音波の波長 V音速 f周波数
音速を340m/S 周波数を6kHzとすると λ=340/6000=0.0566m=5.66cm
従って半波長は2.84cm、約28mmとなります。
バイパスの長さを約28mmに設定すると図8bの様に6kHz近辺で本来の音道を通った音と
バイパスからの音が逆位相になり打ち消しあう事となります。図9の破線がバイパス路付のヘッドホンの音圧-周波数特性です。

目的も効果も、トルネード・イコライザーも、ツイン・イコライズド・エレメント方式も同じです。

実はそして共通の効果がもう1点発生します。

トルネード・イコライザーのバイパス路或いは、ツイン・イコライズド・エレメント方式のセカンダリーエレメントからチューブを通って鼓膜まで到達する経路の長さは外耳道の長さの2倍になります。

バイパスまたはチューブの長さを約28mmと設定した場合、トータルの経路長は56mmになります。

そうです、56mmの閉管の共振周波数は3kHzです。

耳を塞ぐ事で失われた3kHzの外耳道開管共振を補完する作用があるのです。

経路長の差で、6kHzの外耳道閉管共振のピークを抑え、付加した経路と外耳道の長さによる閉管共振で失われた3kHzを補完する合理的な音響回路です。

ご興味ある方は音茶楽 Sound Cutomizeショールームで試作機を試聴できます。

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秋のヘッドホン祭2011初披露 ”フラット4(Flat-Four)” アンケート結果その3

音茶楽 Sound Customizeのヘッドホンは外耳道閉管共振をキャンセルする為の外耳道チューニングTMを行っています。第一弾ではトルネードイコライザーにより、シングルエレメントヘッドホンの外耳道閉管共振お抑える事に成功しています。https://ocharaku.jp/sound/technology-2/  

今回のフラット4ではツイン・イコライズド・エレメント方式を開発し、外耳道チューニングTMTを行いました。今回は外耳道長26mm、27.5mm、29mmに合わせチューブの長さを調整したフラット4の試作機3種類をご用意し、試聴によりどれが一番良く聞こえるか調査する予定でしたが...

ご来場のお客様が多く、全ての方に3種類試聴して頂く事が困難でした。

お客様の反応から概ね、27.5mmが一番人気でした。2位が29mm、3位が26mmでしょうか?

26mmは女性の方を想定していたので、ご来場者の比率からすると予定通りの結果です。

ご興味ある方は音茶楽 Sound Cutomizeショールームで試作機を試聴できます。

営業時間 火曜-木曜13:00-18:30 金曜、土曜13:00-20:30

定休日 祝祭日、日曜日、月曜日