Flat4シリーズのこだわりと割り切り
Flat4シリーズのツイン・イコライズド・エレメント方式は世界最先端の技術ですが、構成部品にもこだわりがあります。
また、音質最優先の方針なので一部の部品の外観で割り切りを行なっています。
Flat4シリーズの振動板は1個取りです。1回の成形で1枚の振動板を生産しています。
Flat4シリーズはエレメントを4個使うので、4回の成形でやっと1セットのFlat4用の振動板が完成します。
振動板を多数個取りにすればコストが下がるのですが、音質は落ちます。
Flat4の振動板1枚のコストで、海外生産の廉価版のイヤホンであれば数個分(廉価版の振動板ではなくてイヤホン本体数個分)の原価をかけています。ここはこだわりです。
また、Flat4の振動板にはタンジェンシャル(V溝)が彫られていません。
タンジェンシャルが無いとエレメントにした時の不良率は悪く成りますが、音質は良いです。これもこだわりでタンジェンシャルレスを最先端の成形方法で実現しました。
Flat4のキャビネットには音質を吟味した物を採用しています。
基準としては、振動板として使用出来るかどうかです。
フロント及びリアキャビで使用している液晶ポリマーはスピーカーやイヤホンの振動板として使われている実績が有ります。センターキャビのアルミ二ウムも振動板として多く使われています。ここもこだわりです。
逆にフロント及びリアキャビの外観は割り切っています。液晶ポリマーはガラス繊維を含んでいますが、成形時にウエルドや、流れの目が一定にならず外観がばらつきます。液晶ポリマーより音質の良いプラスチックを知らないのでここは割り切りです。
プラグ付きコードへの印字”音茶楽””Flat4″”JAPAN”は全てアルミ材にレーザーで彫刻しています。絶対に消えない表示です。ここはこだわりです。
後は、磁気回路のプレートとヨークに純鉄を使ったり、とにかく切れ難いCCAW線材をボイスコイルに採用したりこだわっています。
Flat4のエレメントの耐入力(パワーハンドリング)表示は2個で400mWですが、検査では1Wを入力しても切れたのは1個だけと驚異的な耐入力特性が有ります。今の所、市場でのエレメントの断線は”0”です。これもこだわりです。