秋のヘッドホン祭2011初披露 ”フラット4(Flat-Four)” ヘッドホンと自動車の技術の類似 その1
約30年前に初めて開発した特許技術がソニーアコースティックターボ回路でした。
当時はソニーで入社したてのヘッドホンの設計者でしたが、新人の開発した特許も、MDR-E262やウォークマン付属のMDR-W30L等に即採用され他社のヘッドホンやヘッドホンステレオに音質上、圧倒的なアドバンテージをつける事となりました。
実は、ソニーアコースティックターボ回路の命名者も自分です。
小型の口径のユニットでそれまで考えられなかった低音の再生が可能になる所が自動車の小型エンジンにターボを搭載する事で出力が増し馬力が向上するのと似ていたからです。
またヘッドホンも後面の”排気”に細工した点も共通なので適切な命名だったと思います。
適度なターボは中高域も改善するのですが、ターボをかけ過ぎると高域にピークが発生し音質が劣化する事からMDR-E484では高域のピークを押さえる音響回路を追加する事によりより低音域を更に充実させる事に成功しました。技術的にはインタークーラーターボと命名したかったのですが、企画担当の意見によりツインターボの名称に落ちつきました。(残念)
何故、エンジンの技術とヘッドホンの技術の構造が似ているのか。
今にして思えば、エンジンではピストンが、ヘッドホンのユニットではダイヤフラム(振動板)がピストン運動して動力及び音を生み出している所が共通だからだと思います。
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”オープンエア型の音の拡がり&密閉型を超える深低音”
ご興味ある方は音茶楽 Sound CustomizeショールームでFlat4の試作機を試聴できます。
音茶楽 Sound Customize コルティ経堂西側出口1分
営業時間 火曜-木曜13:00-18:30 金曜、土曜13:00-20:30
定休日 祝祭日、日曜日、月曜日