秋のヘッドホン祭2011初披露 ”フラット4(Flat-Four)”  設計者”音”履歴(5)

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秋のヘッドホン祭2011初披露 ”フラット4(Flat-Four)”  設計者”音”履歴(5)

SONYでは管理職も経験しましたが、常に音響商品の開発業務も続けさせて頂きました。

SONYでの最後の作品がパーソナルフィールドスピーカーPFR-V1です。

PFR-V1は頭部に装着するスピーカーなので、ヘッドホン、スピーカー両方の設計を担当した自分にとっては集大成のモデルでした。

https://msc.sony.jp/member/mail/mysony/series/20080619_1/

http://www.sony.jp/topics/headphone/pfr-v1/index.html

スピーカーでの音楽再生はどんなに良いシステムを使っても部屋の床、壁、天井などからの反射波の影響を受けます。

一方、ヘッドホンによる音楽再生は部屋の影響を受けない代わりに耳を塞ぐ事、左右の音のクロストークが無い事が音質に影響します。

PFR-V1はスピーカー、ヘッドホン双方の利点を生かす為に設計しました。

将来、更なるアイディアを盛り込んだ、パーソナルフィールドスピーカーが出現する事を期待しています。

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音茶楽ではトルネード・イコライザー方式にてカナル型ヘッドホンの大きな欠点を解決し、更なる進化技術”ツイン・イコライズド・エレメント方式”を完成しました。

カナル型ヘッドホンを装着する為に耳を塞ぐ事で起きる悪影響をキャンセル⇒耳を塞いでいない、装着していない音響特性に近づける事に成功しました。

”オープンエア型の音の拡がり&密閉型を超える深低音”

試聴したほぼ100%の皆様にオープンエア型の音の拡がりを感じて頂いています!

ご興味ある方は音茶楽 Sound CustomizeショールームでFlat4の試作機を試聴できます。

音茶楽 Sound Customize  コルティ経堂西側出口1分 

営業時間 火曜-木曜13:00-18:30 金曜、土曜13:00-20:30

定休日 祝祭日、日曜日、月曜日

 

秋のヘッドホン祭2011初披露 ”フラット4(Flat-Four)”  設計者”音”履歴(4)補足3

 

 

 

 

フラット4の音響技術の開発者 山岸 亮の音履歴その4 SRS(アクティブスピーカー)時代補足3です。

SRSでは、元々拡がりの有る音を目指していました。理想は音源の位置が分からない位スピーカーの存在感が無くなる事です。

SRS-Z1のアンプも同様な設計方針で音を決めました。

電源に良い部品を投入し、お金をかければ良い音になるのは予想どおりでした。

意外だったのは、増幅回路部分のコンデンサでした。場所によっては、フィルムコンデンサよりも電解コンデンサの方が音が良く、中国生産のコンデンサの方が、日本製よりも音の拡がりが感じられる場合も有りました。

SRS設計時代まとめ

フェライトマグネットは意外と音が良い、特性の良い部品を使えば音が良くなる訳でも無い、ヒバ材は米ぬかで炒めると音が良くなる、スピーカーは小型にすればするほど良い面も有る等々。SRSでは、目から鱗が落ちる様な色々な経験をさせて頂きました。

実際に自分の耳で体験しないと分からないと言う事ですね。

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”オープンエア型の音の拡がり&密閉型を超える深低音”

ツイン・イコライズド・エレメント方式により今までの密閉型ヘッドホン、イヤホンに比べ1次元上の世界に到達しています。

中高域は位相補正チューブによる外耳道チューニングでカナル型ヘッドホンを装着する事によって発生する6kHz前後の外耳道共振を排除し、オープンエア型の音の拡がりを実現しました。

低音域については、密閉型の場合重低音の実現は簡単なのであえて深低音と表現しました。

Flat4では普段聞いている曲が別次元の音楽として聞く事が出来る様になります。

密閉型ヘッドホンにおいて世界初のエレメント(ユニット)の水平対向配置(Flat4配置)により不要な機械振動は全てキャンセルされます。

低域から中域までの音の出方が正確になり今までのヘッドホンとはまったく違う次元の音を実現しました。

ご興味ある方は音茶楽 Sound CustomizeショールームでFlat4の試作機を試聴できます。

音茶楽 Sound Customize  コルティ経堂西側出口1分 

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秋のヘッドホン祭2011初披露 ”フラット4(Flat-Four)”  設計者”音”履歴(4)補足 2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 フラット4の音響技術の開発者 山岸 亮の履歴その4 SRS(アクティブスピーカー)時代補足

2です。

マグネットの材質でも音色が変わります。

磁束密度を同じにした場合の比較ですが、フェライトマグネットではストロンチウム系の方がバリウム系よりも滑らかで聞きやすい音質でした。

また、ネオジウムマグネットは強力な為、簡単に磁束密度を上げる事が出来るのですが、音像定位が真ん中に集まり易く音の拡がりに欠けている様に感じました。

推測ですが、マグネットの導電性に関係有るのではと今でも思っています。

すなわち、フェライトマグネットは導電性無し、ネオジマグネットは導電性有りです。

ボイスコイルに流れる電流がマグネットに電流を発生させ磁界を発生しその影響が再びボイスコイルに電流を流し悪影響を与えているのかも知れません。

そこでSRS-Z1では磁束密度も十分得られ、導電性の無い当時の最新のサマリウム鉄窒素(SmFeN)ボンドマグネットを用いました。

高校時代、アルバイト料を前借して購入した、LE8Tのアルニコ仕様でしたが、今にして思えばフェライトでも良い音がしたのではと思っています。

つづく

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”オープンエア型の音の拡がり&密閉型を超える深低音”

ご興味ある方は音茶楽 Sound CustomizeショールームでFlat4の試作機を試聴できます。

音茶楽 Sound Customize  コルティ経堂西側出口1分 

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秋のヘッドホン祭2011初披露 ”フラット4(Flat-Four)”  設計者”音”履歴(4)補足

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラット4の音響技術の開発者 山岸 亮の履歴その4 SRS(アクティブスピーカー)時代補足です。

この頃のスピーカーユニットの振動板の色は薄い青色にしました。

振動板は出来るだけ着色しない方が音が良いのです。通常は黒く着色するか、白く着色する場合が多いのですが、SRSでは薄い青にしました。

他のユニットとの違いを表したかったのが表向きの理由でが、本当の理由はJBLのモニタースピーカーに憧れていたからで、フロントバッフル板の青のイメージを参考にしました。

振動板の色もデザインに影響するので、デザイナーからは黒か白にしたいと再三提案されましたが、青が音が良いと言う事にして押し切りました。

確信犯でした。デザイナーの皆様済みませんでした。

つづく

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”オープンエア型の音の拡がり&密閉型を超える深低音”

ご興味ある方は音茶楽 Sound CustomizeショールームでFlat4の試作機を試聴できます。

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秋のヘッドホン祭2011初披露 ”フラット4(Flat-Four)”  設計者”音”履歴(4)

 

 

 

 

 

 

 

 

フラット4の音響技術の開発者 山岸 亮の履歴その4です。

SRS(アクティブスピーカー)時代

幸いな事にHi-Fiのスピーカー部隊とは別の創設したてのアクティブスピーカー部隊への異動でした。

小さな部署ですが、スピーカーユニット担当者も居て、オリジナルユニットの開発から材料による音の違いの検討等、今では考えられない様な試作検討をさせて頂きました。

例えば、パーチクルボードよりも音の良い樹脂を検討しましたが、実に35種類の樹脂を配合して板にしBOXに組み立て音を聴きました。

上記写真のSRS-N100ではこの時の29番目の配合の樹脂を使っています。木質材(パーチクルボード)並みの音質で楕円球に成形したキャビは本当に良い響きをしていました。

このモデルの設計者と言う事で当時の大賀社長に呼ばれ音質について褒められたのを思い出します。

このSRS-N100はオーディオ評論家の江川三郎先生からご提案の有った小型スピーカーによるニアフィールド・リスニングスタイルを商品にした物です。

後に開発したSRS-Z1もこの路線を更に進めた物です。

SRS-N100がスーパーウーファー付きの2.1chに対しSRS-Z1は39mm口径フルレンジユニット1発で全帯域をカバーしました。

フルレンジスピーカーの良さと、材質による音質の違いを勉強しました。

振動板材質については紙を見直したのもこの時期です。

音質の良い順に 紙 > バイオセルロース > プラスチック樹脂 と考えています。

SRSでは国産の紙にこだわり、多くのメーカーが海外製の安い紙に代えコストダウンする中、岐阜の長良川中流域の伏流水で抄紙したコーン紙を使い続けました。

何年もかかって造り上げた音質の良い紙のレシピはそれ自体が芸術です。

コストダウンして良い物と触れてははいけない物が有りますね。

 バイオセルロースは紙や、マイカ等に混ぜて振動板にすると威力を発揮します。SRS-N100やSRS-Z1のユニットでこの手法を使いました。

金属振動板もアルミやマグネシウムなどの音も良いのですが、同一仕様で比較していないので省きました。

ヘッドホンの振動板の場合その薄さから紙は無理です。

従ってバイオセルロースも悪くない選択になります。

経験上、断面を切った時に均一な物より不均一な物の方が音が良い様です。

スピーカーBOXの材料としての木材の樹種も検討しました。

結果的には欅が一番色付けが少なく気持の良い音していました。

他に試した中では桜も適度に柔らかくて良い音だったのを覚えています。

欅 ≧ 桜等 > パーチクルボード、MDF、SRS-N100で開発した樹脂 > プラスチック樹脂

余談ですが、ヒバの木は米ぬかで炒る事で強度が増し、木釘に使います。

衝動にかられ、米ぬかで炒ったヒバ材でスピーカーBOXを作りましたが結果は今一歩でした。米ぬかで炒らないヒバ材よりも良い音質では有りましたが。

つづく

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”オープンエア型の音の拡がり&密閉型を超える重低音”

ご興味ある方は音茶楽 Sound CustomizeショールームでFlat4の試作機を試聴できます。

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